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「全斗煥の回顧録33カ所で光州民主化運動の歴史わい曲」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.13 16:31
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ことし4月に出版された『全斗煥(チョン・ドゥファン)回顧録』に対する「出版および配布禁止仮処分申請」が12日、光州(クァンジュ)地方裁判所に提出された。5・18記念財団と5月関連3団体(民主有功者遺族会・拘束負傷者会・負傷者会)を代理して仮処分申請書を提出したキム・ジョンホ弁護士(45)は「5・18をめぐる歴史わい曲がこれ以上ひどくなってはいけないという切迫した心でこの訴訟に参加した」と話した。

全斗煥元大統領は、4月に出版された本で、自身を「(5・18の)癒やしと慰めのためのシッキムグッ(注)の供物」と表現し、5・18民主化運動を「光州(クァンジュ)事態」や「北朝鮮軍の介入による暴動」と書いた。

 
キム弁護士は回顧録の内容を分析し、A4用紙67ページ分の仮処分申請書の作成を主導した。同じ光州弁護士会所属のイム・テホ弁護士(49)やチョン・インギ弁護士(46)、ホン・ジウン弁護士(36)らも参加した。彼らは回顧録の中の虚偽内容を立証するために、全元大統領の最高裁判所有罪確定判決文、5・18白書と言われる『死を越えて時代の闇を越えて』、5月に出版された全南(チョンナム)大病院医師と看護師の証言録『5・18 10日間の野戦病院』、国立科学捜査研究院の『チョンイルビル ヘリコプター射撃弾痕の鑑定結果』などの資料を検討した。

弁護人側が主張している回顧録の内容のうち、虚偽だと指摘している部分は▼5・18は北朝鮮軍が介入した暴動(535ページなど18カ所)▼ヘリコプター射撃はなかった(379ページなど4カ所) ▼非武装の民間人に対する虐殺はなかった(382ページなど3カ所)▼全元大統領は5・18の過程に全く関与していなかった(27ページなど7カ所)など33カ所。

キム弁護士は「全元大統領は1997年4月、最高裁判所から内乱目的の殺人容疑で無期懲役を言い渡された明らかな5・18加害者」とし「一考の価値もない虚偽事実でも、出版および配布を食い止めなければ歴史わい曲が広がってしまうという懸念が大きい点でやむを得ず対応に出た」と述べた。

キム弁護士は全南大法大を卒業して2001年司法試験(第43回)に合格した。現在、「民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)」の光州・全南支部の会員として活動している。

注:シッキムグ…死者の霊魂を洗う意味が込められた巫女の儀式。

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